みなさん、こんにちは。
けいのゆるブログへようこそ!
今回は講談社から出版されております
『パラソルでパラシュート(著者:一穂ミチ)』のレビューをネタバレしない程度にレビューをしていきます!
~あらすじ~
会社の受付嬢である美雨は30歳になると契約解除になる契約社員の仕事をしている。
ただ歳を重ねるという当たり前のことで否定され、ただ生きていくことの難しさを感じている中、お笑い芸人である亨と出会う。
受付嬢である美雨は年齢により会社から見限られ、対して芸人は年齢という垣根がない。一見対照的な仕事であるが、どちらも将来に対する不安がある仕事という共通点を見つける。
美雨とシェアハウスに住む芸人たちと過ごすうちに次第に美雨は自分の居場所を見つけていく・・・・。
~感想~
とても読みやすい本でした。心を落ち着けて読むことができる一冊です!
この本は、『セーフティネット(自分の居場所)』ということをテーマとした一冊だと思います。
崖っぷちの状況でパラソルでパラシュートをしても、セーフティネット(自分の居場所)があれば、きっと大丈夫。
将来に対する不安は誰しもが持っている。大切なのはそんな不安があっても大丈夫だと思える居場所を見つけることだということを教えてくれました。
「大丈夫じゃないけど大丈夫!」不安を抱えながらでもいい。
誰にどう思われても自分らしく生きる。そして自分が支えられていると思う居場所にいる人も同じようにそう思って欲しい。
支え、支えられる。そんな関係性を少しずつ築いていく展開に心が温まりました。
そして、芸人と過ごしていたからなのか、美雨の随所に出てくる笑いのセンスにクスっとさせられます(笑)
ぜひみなさんにも読んでいただきたい一冊です。
ではまたお会いしましょう~