けいのゆるブログ

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趣味は、株式投資。隙間時間にコーヒー飲みながら資格取得や読書をすることと、Nissyが好き。アラサー男子のなんてことのない日常を記事にしています。本ブログはアフェリエイト広告を使用しております。

【本屋大賞受賞作】成瀬は天下をとりにいくのあらすじと感想!成瀬さん・・・友達になってください!!

 

みなさんこんにちは!

今回は読了本の感想を記事にしていきます。

ご紹介する本はこちら!

「成瀬は天下を取りに行く」著者:宮島 未奈

 

2024年本屋大賞受賞作となっております。

 

 

 

 

あらすじ

 

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。

出典:『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈 | 新潮社

 

 

 

感想

成瀬と友達になりたい!成瀬のような挑戦する心を自分も大切にしたい!そして青春を思い出させてくれる、そんな1冊でした。

 

成瀬は一言で言うと、「バイタリティ女子!」

周囲とは頭一つ外れた才能を持ち、思ったことは何事も行動に移す女子!他にも200歳まで生きると言ったり、いつか何か大きなことを達成するのでは・・・・と思わせてくれる存在です。

 

本物語はそんな成瀬の友達(同級生)である島崎の視点から、「ありがとう西武大津店」そして「膳所から来ました」と2エピソードが展開されていきます。

何気ない女子高生の日常が展開される物語・・・・とならないのがまずは本書の良いところだと思います。「ありがとう西武大津店」は長年愛された百貨店の閉店が決まり、成瀬が閉店までの期間毎日、百貨店で生中継される地元テレビに映りこむことをやるという物語。

「膳所から来ました」は成瀬と島崎が漫才コンビを組み、M‐1グランプリに参加するという物語。

日常とは少しだけ異なる成瀬の挑戦に、次はどうなるのだろうと、この本を読む手が止まらなかったです。そして2つのエピソードで成瀬と島崎の深い関係性や、成瀬という人物の輪郭が少しずつ明確になっていきます。

 

 

 

このまま島崎の目線で物語が展開されていくと思いきや、3エピソード以降は異なった人物からの目線の物語となります。

個人的には最後まで島崎目線で展開されて欲しかったので、人物が変わったのが分かった時はちょっとだけ残念。でもこれがまたこの物語にスパイスを与えてくれました。

個人的には「レッツゴーミシガン」と「ときめき江州音頭」がオススメ!!

 

「レッツゴーミシガン」は修学旅行で大津にきた男の子が成瀬に恋をする物語。成瀬の貫禄が圧倒的に王女様。「ときめき江州音頭」は成瀬と島崎の関係に亀裂が少し入り、成瀬の弱い部分が垣間見え、成瀬に試練が訪れます。

 

島崎という成瀬に最も近い存在からの視点、様々な登場人物からの視点で成瀬を描くことにより、成瀬と言う人物がより立体的に描かれていく物語となっておりました!!

 

本当に面白かった!!自信をもってオススメできる1冊です!!

 

気になった方はぜひ手に取ってみてください!!

ではでは、またお会いしましょう~~

 

 

 

 

 

 

 

【世界の見え方が変わった】伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』感想(レビュー)

 

みなさんこんにちは!

本日もお越しいただきありがとうございます。

 

今回は読了本の感想を記事にしていきます。

今回読んだ本は伊坂幸太郎さん著書の「マイクロスパイ・アンサンブル」となります。

とても読みやすいけれど、伊坂さんの世界観にしっかりと引き込んでくれる面白い物語でした。

 

ではでは、本日もどうぞお付き合いください。

 

 

 

 

作品情報

 

 

 

あらすじ

 

どこかの誰かが、幸せでありますように。
さあ、作戦会議だ!
会社員の日常とスパイ活動が交錯する、伊坂作品ならではの優しさと驚きに満ちた
現代版おとぎ話

出典:伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』特設サイト | 幻冬舎

 

 

 

感想(レビュー)

伊坂さんが作り上げる世界観はやっぱり面白い!

 

本書は実寸大の人間が住む世界と、小人が同じ世界で共存している世界設定。

 

小人側の世界の話と実寸大の人間世界が交互に展開され、実寸大の人間が住む世界の何気ない出来事や行動が、実は小人側の世界でピンチを救っていたり、お互いの存在は認識できないものの、世界がそれぞれ繋がっています。

 

そしてその世界はとある扉で繋がっていて、とある人は小人世界を行ったり来たりしている人もいたり!?

どんどん続きを読みたくなる、時間を忘れて没頭してしまう。世界観の作り込みがさすが伊坂さんだと思いました。

 

小人の世界観がとにかくかわいい。空を飛ぶ時はセミに乗ったり、銃撃で襲われそうになった時はマグカップに救われたり伊坂さんの発想力には脱帽しました。

 

もしかしたら、自分が気付いていないだけで今生きている僕たちの世界にも実は小人が共存しているのかも!?終始伊坂さんの世界観に惹き込まれてしまう1冊でした。

 

伊坂さんの物語はとても読みやすいので本を読むのが不得意な方でもしっかりと入り込めるで楽しめると思います。

 

気になった方はぜひ手に取って読んでみてください!

ではでは、またお会いしましょう~

 

 

 

 

 

 

【湊かなえ『落日』感想】「事実」と「真実」に迫る衝撃の結末と救い。

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みなさんこんにちは!

本日もお越しいただきありがとうございます。

 

今回は、渚かなえ著書「落日」の感想を記事にしたいと思います。

ではでは、本日もどうぞお付き合いください。

 

 

 

 

作品情報

 

ジャンル

推理・ミステリー・サスペンス

サイズ

文庫判 

ページ

432P

ISBN

978-4-75844508-5

 

落日(渚かなえ)書評

あらすじ

 

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された──新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった……令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。

出典:湊かなえ/落日

 

 

 

感想・レビュー

初監督作品で国際映画賞を受賞した長谷部香が、甲斐千尋へ脚本依頼をしたことでこの物語が始まります。

 

現実の時間軸では千尋がメイン、そして並行して香の過去の経緯が明かされていく形で本書は構成されています。

 

本書で語られた、「事実」と「真実」の違い。誰が見ても変わらない客観的な事柄は「事実」、その事実に感情が入り、当事者や関係者といった人の行動の裏にある感情や動機を含めたものが「真実」であると。

 

この「笹塚町一家殺人事件」は事実ベースでは、千尋と何の繋がりもない。しかし、香が真実を追い求めていった結果、全く異なって見えた点が繋がっていき、「真実」という線の世界が見えてきた。この点と点の散りばめ方や繋げ方が非常によくできていると感じました。

 

世の中は基本的に事実ベースで伝えられます。そして大半の人はその内容で満足をする。世の中の大半の人を満足させられるのが「事実」であり、残った少数の人たちも救うことができるのが「真実」であると私は解釈しました。

 

すべての事柄に対して、真実を追い求めることはできないですが、事実だけを見て、自分の勝手な解釈で真実の想像をすることはやめよう、そう感じました。

 

香と千尋、それぞれが持っていた辛い過去が一つの事件の真実を追い求めたことにより、過去を乗り越え新しい希望を持った明日を迎える。

そして、本書の作品名「落日」というのは日は落ちてもまた昇るという希望を持った作品名であると。

単純に「面白かった」といった表現では足りない、明日への希望と勇気を与えてくれる作品でした。

 

みなさんもぜひ、ご覧ください。

 

ではでは、またお会いしましょう~~

 

 

 

 

 

町田そのこ『月とアマリリス』あらすじとレビュー!共依存と愛着障害、人間の「心のスキ」を突いた物語。

 

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はじめに

みなさんこんにちは。

本日もお越しいただきありがとうございます。

今回は、著者:町田そのこ「月とアマリリス」のレビューをしていきたいと思います。やはりこの方の作品は当たり前と言う考え方をひっくり返されます。

ではでは、本日もどうぞお付き合いください。

 

 

 

 

あらすじ

 

北九州市郊外の山中で一部が白骨化した遺体が発見された。地元のタウン誌でライターとして働く飯塚みちるは、元上司で週刊誌編集者の堂本宗次郎の連絡でそのニュースを知った。

遺体と一緒に花束らしきものが埋められており、死因は不明だが大きな外傷はなかった。警察は、遺体を埋葬するお金のない者が埋めたのではないかと考えているという。

発見された遺体の背景を追い、記事にしないかと仕事の依頼をしてきた宗次郎に、みちるは「わたしはもう、ライターで生きていくって決めた」と答えた。

みちるには、ある事件記事を書いたことがきっかけで週刊誌の記者をやめた過去があった・・・・。

出典:『月とアマリリス』町田そのこ |小学館

 

感想

元事件記者だった飯塚みちるが、とあることがきっかけで1つの事件を追うことになる。事件を通じて過去の自分の過ちに傷つきながらも立ち直り、事件にかかわる人物の過去の生い立ちや人生を知り、事件の事実ではなく、真実に辿り着いていく物語となっております。

 

いじめ、虐待、男尊女卑、共依存、愛着障害。様々な社会的な問題や人間の心のスキといった、声にならない・できない人たちに力強いメッセージを与えてくれる物語であると感じました。

 

事件に関わる人物に共通していたのは、全員が愛情を求めていたということ。

 

人は一人では生きていけない、そして愛なしで生きていくこともできない。感受性が豊かというのは、人間らしさの一つであり、人間としての魅力の一つでもあるが裏を返すと人間の弱い部分でもある。そしてその弱い部分に入り込み、悪事を企む人間もいる。

 

本書の印象に残った言葉として

「人は人で歪む。けれども人は人によって真っ直ぐになることもできる。」

というセリフがあり、この言葉こそが、筆者が読者に最も伝えたいメッセージであったと考えます。この言葉を心にしっかりと心に刻みたいと思う。

 

 

 

十人十色の感情を持つ人間である以上、今回のような事件を完全になくすというのは難しいのかもしれないけれども、みちるの上司、宗次郎が言っていたように「記者は光の瞬きと似ている。届けられないこともあるし、気づかれないこともある。暗闇にいる人の視界や足元を照らすことも難しいかもしれない。でも、瞬きを絶えず繰り返せば確かな光となる。

どうかこの作品がたくさんの人の心に届く作品となり、世の中を変える一筋の光となることを願っています。

 

いつもの町田そのこさんのテイストとはまた違った世界観であると感じましたが、町田そのこさんが伝えたかったメッセージをきっと汲み取ることができたと思っています。

 

著書情報


月とアマリリス [ 町田 そのこ ]

 

 

 

 

レビュー『ふやすミニマリスト 所持品ゼロから、1日1つだけモノをふやす生活(著者:藤岡みなみ)』モノの価値観を改めて考えさせられる1冊!

 

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はじめに

みなさんこんにちは!

今回は著者:藤岡みなみ

『ふやすミニマリスト 所持品ゼロから、1日1つだけモノをふやす生活』

 

こちらのレビューを書いていきたいと思います。人間は便利になりすぎた結果、毎日がジャンクフードのような生活になってしまっている。そんなことを教えてくれる1冊でした。

ではでは、本日もどうぞお付き合いください。

 

 

藤岡みなみ『ふやすミニマリスト 所持品ゼロから、1日1つだけモノをふやす生活』

あらすじ

 

シンプルライフとはほど遠い生活をしていた著者が部屋を借り、所持品ほぼゼロの状態から、「1日1つ道具をふやす」という100日間のチャレンジを始める。1日目に敷布団、7日目に爪切り。スマホは果たして何日目!? 電子レンジは不要、タオルと毛布は心の必需品、大切なものの“普段使い”で幸福感が増す……など、生活の本質に迫る画期的な一冊。

出典:ふやすミニマリスト 所持品ゼロから、1日1つだけモノをふやす生活|藤岡みなみ - 幻冬舎plus

 

 

 

レビュー(感想)

ミニマリストとは、「自分にとって本当に必要なものだけを選び抜き、それ以外の不要なものを極力持たないライフスタイルを送る人」のことを指します。

そして本書のタイトル「ふやすミニマリスト」はそんなミニマリストとは対比の表現をしていており、思わず惹かれてしまったのが本書を読むことになったきっかけです。私自身が若干ミニマリスト気質なので、ミニマリストというワードが目に入りやすかったというのもありますね。

 

本書は決してミニマリストを薦めているものではなく、著者が所持品ゼロから道具を取り出していく「100日のシンプルライフ」という映画のコメント依頼を受け、自分も実際にやってみたいと思い、何もない部屋を1部屋借りて同じ生活をするというところから、物語が始まります。

 

まず自分が感じたことは・・・私には無理(; ・`д・´)

ということです。でもその反面、この生活をやれる職業だったらやってみたいという気持ちもありました。

 

22日目に化粧水、24日目にスマホ、60日目にドライヤー等々・・・え、それ無しで生活できてたの!?と驚かされるモノが多々ありました。

ただ、よくよく考えてみると今の私たちの生活が便利になりすぎているだけで、これが本来の人間らしい生活を取り戻すためのやり方なのでは!?と感じました。

 

今の私たちの時間はジャンクフードになりすぎている。スマホやSNS、テレビがその最たる例。

1日1つ自分にとって「本当に必要なモノをふやす」ことで、自分の生活に本当に必要な「モノの最大公約数」が見つかる。

 

その最大公約数こそが、自分にとって、人間にとって本当に豊かな時間を過ごすことができるのだと教えてもらいました。

 

同じ生活をすることは、自分のライフスタイル上難しいところではあるけれど、まずはスマホやSNSから少しずつ距離を置いて自分の時間の使い方に向き合いたい。スマホやSNSが悪だと言っているのではなく、使い方を間違えてはいけないと伝えたい。

 

今のジャンクフードな日々の時間から、高級フレンチレストランのような豊かな時間の使い方ができる人間になりたい。

 

1人の人間が1日1つモノをふやすという生活をするだけの物語ではありますが、とても壮大な大切なことを教えてくれる1冊でした。

 

そして、藤岡みなみさんの言葉の豊かさにも感心してしまいました。モノを一つ手に入れただけで、こんなにも心の表現ができるのか・・・!藤岡さんの心を寄せ付ける文章力・表現力もこの本の魅力の一つでした!

 

みなさんも、ぜひ一度手に取ってみてください。

 

 

 

作品概要

著書名:ふやすミニマリスト

著者:藤岡みなみ

サイズ:文庫判

ページ数:266ページ

価格:781円(税込)

 

ではでは、またお会いしましょう~~

 

 

 

 

『ブラームスはお好き:フランソワーズ・サガン』感想レビュー。恋の三角関係を描く物語。

 

 

 

はじめに

みなさんこんにちは!本日もお越しいただきありがとうございます。

 

あらすじ

 

パリに暮らすインテリアデザイナーのポールは、離婚歴のある39歳。美しいがもう若くないことを自覚している。恋人のロジェを愛しているけれど、移り気な彼との関係に孤独を感じていた。そして出会った美貌の青年、シモン。ポールの悲しげな雰囲気に一目惚れした彼は、14歳年上の彼女に一途な愛を捧げるが――。二人の男の間で揺れる大人の女の感情を繊細に描く、洒脱で哀切な恋愛小説の名品。

出典:『ブラームスはお好き』 フランソワーズ・サガン、河野万里子/訳 | 新潮社

 

 

感想

 

若い頃に離婚をした後、インテリアデザイナーの職に就いている独身で39歳の女性、ポールがこの物語の主人公。

そしてそのポールの恋人であるロジェ。ポールのデザイナーの仕事をきっかけに知り合った、美しい美貌をもった25歳のシモン。

 

この3人の三角関係を描く物語となっています。

 

ロジェは気まぐれな性格で、ポールを振り回し、挙句は別の女性との関係を持つほど。私に言わせるとロジェはクレイジーな人間。

 

対してシモンはポールに対して真っ直ぐな想いをしっかり伝えてくれる。若さ溢れる純粋な青年。決して積極的でなく、頼れるといったタイプでないけれども、不器用なりに要所要所でしっかり手を差し出してくれる人間。

 

ポールは過去に離婚をしてしまったものの現在は経済的に自立しているものの、ロジェの気まぐれに振り回されながら孤独を感じている女性。

 

この3人それぞれの心情をとても繊細な言葉選びを用いて表現をしているのが本書の良さです。

 

時に辛辣に、時に優しく、繊細に。ここまで豊かな感情表現は日本人作家ではなかなかできない作品だなぁと感じました。

え、そんな受け取り方するんだ!?そんな考え方になるんだ!?と驚かさせる感情表現も多かった。文化も違えば感じる感情も違うということも実感する1冊でもありました。

 

 

 

 

個人的には物語の結末が意外だった。

 

この3人の三角関係は

ポール⇔ロジェは「愛」

ポール⇔シモンは「恋愛」

というようなイメージ。そんな関係性で、最後にポールが選んだのは「愛」でした。つまり、ポールはロジェを選びました。

 

でもポールとロジェはかなり汚れている方の愛であってそんなにキレイなものではないかもしれない。

だからシモンを選んで欲しかったのが個人的な想い。

 

物語が進むにつれてシモンに心が向かっていたのですが...最後にポールが選んだのはロジェ。そういう展開になるのかぁと少し驚かされました。

 

うーん、難しい!正直ポールはシモン、ロジェどちらを選んでも幸せにはなれなかったのかもしれないとも思った。ポールも若くはないので、若いシモンとの年齢差や刺激というより、心落ち着くロジェを選んだのかなぁというのが個人的な結論。ポールがちゃんと幸せになる未来になることを願っています。

 

 

 

 

改めてお伝えしますが、

本書の素晴らしさは心情を表現するための言葉選びだと思います。

たぶんこれは男性では書けない。感性豊かな女性でこの著者だからこそ描くことができた物語だと感じた1冊でした。

 

そして作品名の「ブラームスはお好き」というセンスも秀逸で素敵。ぜひ本書を読んで、このタイトルの由来となった部分を読んでいただきたいです。

 

みなさんもぜひ、読んでみてください!

恋する気持ちを思い出せるかも!?

 

では、またお会いしましょう〜

 

 
 

 

 

 

町田そのこ「星を掬う」(本屋大賞・文庫)感想・レビュー! 母娘の関係を描く再生物語。

 

 

はじめに

みなさんこんにちは!本日もお越しいただきありがとうございます。

今回は 町田そのこ著書

「星を掬う」

こちらを読んだのでそのレビューを記事にしていきます。

本日もどうぞお付き合いお願いします。

 

 

 

あらすじ

元夫からのDVに苦しむ主人公 千鶴(ちづる) は、そのDVから逃れるために逃げ込んだ先の「さざめきハイツ」で、幼い頃に自分自身を捨てた母と再開します。

しかし再会した母は若年性の認知症を患っており、少しずつ記憶が無くなっていってしまうといった状態。

 

なぜ母は千鶴を捨ててしまったのか、千鶴は母と娘の関係を取り戻すことができるのか。

 

記憶を失っていく母が、記憶の海から掬い上げるわずかな星を頼りに、傷つけ傷つけられながらも母と娘の関係を取り戻していく再生物語となります。

 

感想

個人的な結論としては、少しだけ煮え切らない気持ちが残った作品だなぁと。

 

物語の終え方としては町田そのこさんらしい温かい気持ちにはなりましたが、この先千鶴が幸せで報われる世界の想像が全くつきませんでした。

 

もちろん永遠の幸せなんてこの世にはないけれど、記憶が無くなっていくお母さんとの幸せな未来を、作品を読み終えた先にまだ幸せが繋がっていくということが、自分の中で描くことができなかったことがこのモヤモヤの正体かな。。

 

けれども、母が記憶の海から掬い上げるほんの小さな過去の記憶でも千鶴にとっては、これ以上ない幸せであったのだろうなと、記憶を無くしていってしまう母との幸せはほんの刹那の時間かもしれないけれど、それが永遠に続いていくのではと思えることのできる描写はさすが町田そのこさんだなと感じました!

 

 

 

どんな理由があっても自分の子どもを捨てるのは間違っている。

子どもを授かった経験のない私にとっては、子どもを捨てる母の気持ちを理解することには到底いたらなかったのですが、

自分の生まれ育った環境や性格、感情、人に対する想いなど、多くの事情が複雑に絡まり合い、正論パンチだけで済まないその人なりの覚悟や問題、悩みを抱えている人もいて起きてしまう問題であると感じました。

 

そして本書はそんな辛い境遇にある人に、自分自身の過去を見て殻に閉じ込まるのではなく、人生は自分が主役!過去ではなく、未来に目を向けて前に進んで欲しいという強いメッセージを感じさせてくれます。

 

改めて町田そのこさんが、世の中に表立って問題とされていない苦しんでいる人たちに焦点を当て、温かい光を示すことができる素敵な著者であることを実感。

 

また1つ、町田そのこさんの素敵な世界を味わうことのできる1冊でした。

そして本書最後のあとがきも本書の読了感に深みを与えてくれるのがとてもよかった。自分もこんな風に素敵なあとがきができる人になりたいな。

 

作品情報

タイトル:星を掬う

著者:町田そのこ

初版刊行日:2024/9/19

ページ数:360ページ

定価:836円(税込)

 

 

みなさんも、ぜひお読みください。

 

その他にも町田そのこさんの著書をたくさん読んでいます。こちらの記事も見ていただけると嬉しいです。

 

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ではでは、またお会いしましょう〜〜